近畿の吊り橋 > 和歌山県の吊り橋 > 亀の黒橋  (下流(本流)の吊り橋→筑紫橋)

亀の黒橋(*1)

小匠ダム下流にかかる崩壊進行中の吊り橋
   
   
場所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町小匠(こだくみ)
N33.35.49, E135.50.12
マップコード:324640201
分類 人道橋(通行不可)
橋長 実測36m(対岸へ行けないので誤差がある可能性有)
幅員 実測1m、板幅0.5m
歩道部高さ (不詳)
標高 約30m
歩道部 木板
駐車場
銘板等
真下に行けるか 不可能
真下は 小匠川
Google Earthで 確認可能
訪問 2010年11月
ワクワク度
(*1)橋名は和歌山県内水面漁業協同組合連合会HPより 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   


筑紫橋から上流側へ進み、小匠(こだくみ)の集落で途切れている県道234号の先、激狭林道をさらに約2km進みます。橋が見えてきましたが、周りは何やら工事中のようです。 近くにあった看板。「小匠高野線道路災害防除工事」とあります。 近くに寄って行くと…何か変???
 
道路災害の影響が橋にも及んだんでしょうか?一番上の写真でも分かるように、橋の中ほどが目視で約50°傾いています。ここで、ガリレオ先生は落ちていた石を拾い、いきなり地面に数式を書き出した!

体重をMkg、傾斜角をθ、木板と靴底面の摩擦係数をμとして、力の釣り合いは、Mg・sinθ=μ・Mg・cosθとなる。すなわち、tanθ=μが成り立つ。
ここで、腐りかけた木板とウレタン製靴底の摩擦係数をまったくの仮定でμ=0.4とすると、θ=tan-1(0.4)=22°、つ・ま・り、約50°傾いているこの橋は歩いて渡ることができない。
逆に50°の傾斜面でも滑らないために必要な摩擦係数は約1.2である。そんなのは、スパイク付き靴底でもない限り、不可能である。「実に興味深い。」
(←つーか、計算するまでもなく、ぱっと見て子供でも渡れないのは分かる気がするが・笑)
だ・か・らぁ、渡ろうとすなよ↑ 上流側から。「上空側から」ではありません(爆)
道路復旧工事で、吊り橋も一緒に補修されることを祈ります…
 
(オマケ)吊り橋の上流500mには有名な(←何が・笑)小匠防災堰堤(小匠ダム)があります。ダムより上流は未舗装道です。ちなみに、ダム上流300mにある橋は、木製沈下橋でした。
 
ページの一番上へ戻る

【更新履歴】
2010/11/25 ページ作成