近畿の吊り橋 > 近畿以外の吊り橋 中部(静岡県以外) > 長野県 不動澤橋   (上流(支流)の吊り橋→濁沢の吊橋/下流の吊り橋→中の沢吊橋/下流(支流)の吊り橋→金沢歩道橋)

不動澤橋


高瀬ダムから烏帽子岳へ向かう登山道にかかる長い吊り橋


場所 長野県大町市平 橋長 167m(*1)、実測168m
N36.28.38, E137.41.2 幅員 1m(*1)、実測1.4m
マップコード:691187792 歩道部高さ 実測7m(不動沢水面から)、8m(砂地最も低いところから)
分類 人道橋 標高 約1290m
竣工 1978年(*1) 歩道部 木板
製作 東綱橋梁(株)(*1) 真下に行けるか 一応可(ロープで仕切られていて本来は立入禁止、平日は工事で不可と思われる)
駐車場 真下は 不動沢
銘板等 橋名板 Google Earthで 確認不可
訪問 2009年5月 ワクワク度 ★★★★
(*1)東綱橋梁(株)HPより
こちらで橋の動画が見られます(動画撮影:管理人)


高瀬ダム堤体から不動隧道を通るとすぐにある不動沢にかかる長〜い吊り橋です。
ここにたどり着くまでのレポは下で紹介しています。
高さはそれほどありませんが、木板床でいい感じでユラユラします^^
ここまでの3枚は橋東側(不動隧道側)から。

橋から南側の眺め。不動沢から小さな川の流れ以外は一面、砂利で、向こうに高瀬ダム湖が見えます。大町市観光協会サイトにも「不動沢から見た高瀬ダム湖」として紹介されていて、紅葉の季節は多くの人が訪れるそうですが、この時は貸し切りで渡れました。 橋西側のみ主塔があります(ちなみに、反対側の不動隧道川は山の斜面にケーブルが固定されています)。ここから少し歩くともうひとつ小さな橋があります。

橋南側(ダム湖側)から全景。なお、橋の下は不動沢・濁沢から流入する堆積土砂の掘削・盛土、土砂の採取工事が行われていて、その許可標識が橋の東側に設置されていました。なお、ダム工学会HPによれば、ダム建設当初は橋の下30mに川が流れていたそうです。




この不動澤橋へは、車で行くことができません。その様子を紹介します。

黒部立山アルペンルートの扇沢の南にある七倉ダムから七倉隧道を出た所に七倉山荘があります。一般車が来られるのはここまでで、そのすぐ横に東京電力の守衛(標高1058.9m)があります。ここから先は、約10km下流側にある高瀬川テプコ館からの見学バスか、ここ七倉山荘からのタクシーか、徒歩のいずれかでしか行けません。天気も良く、せっかくなので徒歩でチャレンジしてみました! 守衛を過ぎてすぐの山の神隧道(写真左に写っているトンネル。これが一番長くて約1170m)→新高瀬川発電所への分岐→神澤隧道→仙澤隧道→源五郎澤隧道と歩きます。写真は新高瀬川発電所への分岐手前の山の神2号洞門。あちこちに残雪がありました。ちなみに、仙澤隧道からはかなりの登りになります。

守衛から約3.6km、やっと高瀬ダムにたどり着きました。しか〜し! 堤体斜面をよく見ると、なにやらつづら折りの線をマイクロバスが走っています。そう、堤頂までこれを延々登らないといけません!!!見たとたん、倒れそうになしました^^;
後で知りましたが、ロックフィルダム(岩石や砂利を積み上げて築いたダム)では日本最大だということで、堤体高さ176mもあります。上には水着のお姉さんが、もとい、橋が待っている〜!

守衛から約5.3km、高瀬ダム堤頂(標高1283m)に着きました。かなりの急ぎ足で55分かかりました(暑っ)。写真右寄り奥に烏帽子岳(2628m)が見えます。周りの景色は最高です! さらに堤頂を約350m横切ると、不動隧道(約400m)があります。このトンネルの中はめっちゃ涼しく、これを出たところに不動澤橋があります。守衛から不動澤橋まで片道約6km、高低差約230mです。
なお、帰りも歩きましたが、タクシーやテプコ館のバスは多くすれ違ったものの、徒歩ですれ違ったのは、行き0人、帰り3人でした。

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【更新履歴】
2009/5/10 ページ作成